・メディカルライフ教育出版2008年3月号より
病気の種類や進行の程度によって、どの治療法を行なうかが決められます。 多くの場合、初期では薬物療法のみを行ないますが、進行すると手術も検討 されます。
■薬物療法 狭心症の発作が起きたときに症状を鎮めるには、ニトログリセリンが多く 用いられます。服用後2~3分で症状が治まります。 狭心症の発作や心筋梗塞の再発を予防するには、血管を広げる薬、血栓を作りにくく する薬、コレステロールや血圧、交感神経の働きをコントロールする薬などが あります。心筋梗塞の治療には、血栓を溶かす薬を用います。その他、不整脈や 心不全などでも、薬物療法が行なわれます。
■カテーテル治療 カテーテル検査と同様に行ない、冠動脈の狭くなった部位を広げる方法です。 狭心症や心筋梗塞で行なわれます。
■バイパス手術 他の部位の血管を用いて、冠動脈に新たな血液の通り道を作る方法で、進行した 狭心症の治療に有効です。
■心臓ペースメーカー、植え込み型除細動器 ある種の不整脈の治療では手術をして心臓に機械を植え込みます。 拍動に異常が現われると自動的に電気刺激を発し、正常な拍動に戻すことが できます。
北野クリニック(内科) 北野英基 |
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