・メディカルライフ教育出版2008年7月号より
坐骨神経痛を改善する方法としては、「なるべく重いものをもたない」、「長時間同じ 姿勢をとらない」、「激しい運動はさける」、「肥満しているようであれば減量する」、 「安静にしている」、「腰周辺の筋力をつける」といったことが挙げられます。 また、ホットパックを利用したり、温浴するなど、患部を温めると痛みが 和らぐこともあります。
ただし、原因になっている疾患によって改善法は違いますし、 改善法を行なったがために悪化してしまう、といった危険性もあります。
また、坐骨神経痛を起こす疾患には、悪化すると歩行が困難になる、 座っていられなくなる、排泄をうまくできなくる、といった重篤な症状を 引き起こすものもあります。
ですから、原因となっている疾患を早期に発見、治療することがとても大切です。 激しく痛む、安静にしていても痛い、日に日に痛みが増してくる、発症から 1週問以上経っても痛みやしびれが続く、下肢に力が入らない、といった症状が ある場合には、整形外科を受診し、検査をしてもらいましよう。
なお、腰周辺の筋カアップを図る体操と、筋肉をほぐすためのストレッチを 組み合わせた腰痛体操は、坐骨神経痛に限らず、腰痛の軽減に有効とされています。 しかしこれも、自己判断では行なわず、医師の承諾を得てから試してみましょう。
北野クリニック(内科) 北野英基 |
 |