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盲腸 なぜ起こる? どんな症状?

・メディカルライフ教育出版2008年3月号より

急性虫垂炎の原因と症状

急性虫垂炎は、虫垂に急性化膿性の炎症が起こる病気です。
その原因ははっきりとしていませんが、何らかの理由(虫垂がねじれる、
虫垂内部に便や粘液がつまるなど)で血行が悪くなり、そこに大腸菌などの
腸内細菌やウイルスが侵入して発症すると考えられています。
また、暴飲暴食や過労、不規則な生活、便秘、胃腸炎などが誘因となることも
しばしばあるようです。

症状としては、まず腹痛が挙げられます。
最初はみぞおちあたりに、そして次第に下腹部の右側に痛みを感じます。
この痛みは時間が経つにつれてひどくなっていきます。
ただし、お腹全体や、おへそのあたりが痛くなるといったように、痛みの感じる場所や
感じ方には個人差があります。また、お子さんやお年寄りの場合、痛みが軽かったり、
うまく痛みを訴えられない場合もありますから、注意しましよう。

この他、37~38度前後の発熱や食欲不振、吐き気や嘔吐、便秘などもみられます。

北野クリニック(内科)
北野英基

切るか、散らすか。盲腸の診断と治療

・メディカルライフ教育出版2008年3月号より

―急性虫垂炎の診断と治療―

急性虫垂炎が疑われる場合の診察では、まず問診と触診が行なわれます。
触診では、図3の部分(マックバーネー点といいます)などを押して、痛みの有無や
程度を調べます。また、血液検査(急性虫垂炎になると白血球の数が多くなる)や
超音波検査、CTを使った検査を行ない、進行度や周辺器官への影響などを
確認します。

その後、治療となるわけですが、その治療法は大きく分けて2つ。
手術療法で虫垂を切除するか、抗生物質を使って炎症を緩和する、俗にいう
「散らす」かのどちらかになります。

この判断は、発症してからの経過時間や、炎症の進行度、穿孔が生じているか
どうか、などを踏まえた上で判断されます。

■手術療法
最も確実な治療法といえます。以前は開腹手術が一般的でしたが、現在では、
身体への負担が少なく、術後の回復が早いので、お腹に小さな穴を数か所
開けるだけで行なえる腹腔鏡下手術が増えてきました。ただし、症状が
悪化している場合は、開腹手術でしか治療できないこともあります。

■薬物療法
抗生物質を投与して炎症を緩和させる療法で、俗に「(痛みを)散らす」などと
言われます。
初期段階であれば手術療法と同じくらいの効果があります。ただし、抗生物質の
投与のみで治療した場合、再発する確率は高いという研究結果も報告されて
いますから、不安な方は医師の説明をしっかりと受けるようにしましょう。
なお、手術療法を行なう前後に、抗生物質を投与することもあります。

急性虫垂炎(盲腸)というと、「手術は簡単だし、それほど恐い病気ではない」という
考え方が一般的なようです。確かに、発症初期であれば入院日数も短くて
済みますし、手術も困難ではありません。しかし放置してしまうと、手術も
簡単ではなく、重篤な状態になってしまう危険性があります。

どのような病気でもそうですが、急性虫垂炎も初期対応が非常に大切。
「お腹が痛いくらい大丈夫」と我慢せず、すぐに医療機関(外科または胃腸科)を
受診してください。

北野クリニック(内科)
北野英基

油断できない虫垂炎

・メディカルライフ教育出版2008年3月号より

急性虫垂炎は虫垂に化膿性の炎症が起きる病気。
つまり、放置していると虫垂に膿が溜まってしまうのです。
しかも、症状が悪化すると虫垂の壁が破れ(穿孔といいます)、溜まっていた膿が
腹腔内に放出されてしまいます。
こうなると、腹膜炎を併発するなどの危険性があるのです。

北野クリニック(内科)
北野英基

盲腸って何?

・メディカルライフ教育出版2008年3月号より

盲腸は盲腸で起きていない?

―虫垂について―
まずは俗にいう盲腸(盲腸炎)が起きる場所についてご説明しましょう。
盲腸は、実は盲腸では起きていません。盲腸にぶら下がっている虫垂(図1参照)
という部分で起こります。
ですから、一般的に盲腸や盲腸炎と呼ばれている病気は、正確にいうと
虫垂炎(急性虫垂炎)となります。
虫垂にはリンパ組織が集まっています。このため腸扁桃と呼ばれており、免疫に
関わる器官だとも言われています。しかし、大腸の一部でありながら、消化・吸収の
働きはしていません。

北野クリニック(内科)
北野英基

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